『調べる技術 書く技術 誰でも本物の教養が身につく知的アウトプットの極意』(佐藤優著・SB新書)を読みました。
調べる技術のベースとして必要なのは、基礎知識としては高校の教科書レベル、自分の仕事に関しては大学レベルの知識とのことです。高校の教科書レベルの知識を身に着けるための本として、例えば下記を挙げられています。
日本史A 改訂版 [日A311] 山川出版 文部科学省検定済教科書
要説世界史 世界史A (81山川 世A306)
詳説 政治・経済研究
もういちど読む山川倫理
試験に出る哲学―「センター試験」で西洋思想に入門する (NHK出版新書 563)
【音声DVD-ROM付】長岡の教科書 数学I+A 全解説
生き抜くための高校数学: 高校数学の全範囲の基礎が完璧にわかる本
新しい高校物理の教科書―現代人のための高校理科 (ブルーバックス)
著者は、仕事で使っていない限り、英語学習の優先度は下がっているとおっしゃっています。昨今は幼稚園から英語を教える等、学習し始める時期は早くなってきていますが、一方でテキストや音声の自動翻訳の技術がどんどん進んできています。私も、英語はあくまでもツールなので、それ以外の本当に役立つ技術や知識を身につけることの方が重要と感じています。
また、新聞は2紙以上を読み比べることが重要とおっしゃっています。新聞ダイジェストを読めば、購読しなくても複数紙の内容が読めるとあり、早速私も買ってみました。
YahooニュースやWikipediaより、NHK NEWS WEBやジャパンナレッジの方をすすめられています。確かに、Yahooニュースを一度見始めると、いろんな人のコメントを読み進めてしまって、気付けば10分、20分があっという間に経っていることがあります。ニュースのキュレーションアプリやサイトも、特定の新聞社が取捨選択・厳選した情報ではないため、情報の入手方法としては非効率という点も、なるほどと思いました。
大人の独学には、iTunes U や スタディサプリが役立つとのことです。
全体を読み通した感想としては、情報の入手方法として参考になる点が多く、平易で読みやすいため、おすすめの一冊だと思います。
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